島野菜のちゅら菜食

本日の山原野菜のカクテル

ブロッコリー・カリフラワー・ロマネスコ・トマト・平さやインゲン

本日の野菜の炊き合わせ

聖護院蕪・宇宙芋・冬瓜・オクラ・ブロッコリー・ロマネスコ

ヤンバル

沖縄の北部地方を山原(ヤンバル)と呼びます。
その名のとおり、山は北部にしかありません。


沖縄は縦に約110km、横に約30kmと小さい島ですが
北と南で成り立ちが変わるのをご存じでしょうか?



沖縄の北は本土と同じ成り立ちで大陸から切り離された土地で5~600万年前から島として存在してました。ここ本部半島の多くはこの時期ごろに泥岩を主体に形成した地層となります。今帰仁城址〜本部町周辺は2億年前の古い石灰岩質でできており国内唯一の円錐カルスト地形の地域として知られています。
一方、南部は160万年前に海が隆起してできた土地です。琉球石灰岩が形成した地層となります。古宇利島も泥岩を主体に形成した地層の上に琉球石灰岩が形成されて出来ました。

成り立ちが違う土は、pHも違うため育つ植物も変わってきます。
北部の多くは国頭マージという酸性の赤土でパイナップル・スイカ・芋類・柑橘系に向いてます。
泥岩を主体にした本部半島の土は、島尻マージという弱アルカリ性の赤土で、葉野菜・島らっきょう・玉ねぎなどに適しています。

異なる土があるためヤンバルのお野菜は種類が豊富です。
その新鮮な野菜たちをご紹介します。

お野菜

蔓茘枝 ツルレイシ
沖縄名:ゴーヤー、ゴーヤ
ゴーヤー1本あたりのビタミンC含有量は、キュウリやトマト1個の約5倍、レモン1個の約2倍含まれており、また通常ビタミンCは加熱に弱いが、野菜の中でも加熱に強いという特徴があります。写真はアバシゴーヤー苦味がマイルドです。

赤毛瓜 アカゲウリ
沖縄名:モーウィ、モーイ
ほぼ水分ですが、台風などにも強い、沖縄の定番の夏野菜です。
胡瓜より青臭さがなく締まった実が特徴です。

蔓紫 ツルムラサキ
沖縄名:ジービン
ホウレンソウよりカルシウムが4倍で、β-カロテン、ビタミンCなども豊富である。また鉄などのミネラルを非常に多く含み[7]、他の栄養素量もコマツナとよく似ている

里芋
沖縄名:チンヌク
沖縄の里芋は内地より粘りが少し少なく里芋と田芋の間、見た目は海老芋っぽい感じですが、特に品種はないようです。この粘りには、「ガラクタン」という栄養素が含まれています。これは水に溶けやすい水溶性食物繊維の一種で、糖質の吸収をゆるやかにするため血糖値の上昇も抑えてくれます。ミネラル分の「カリウム」も多く含まれていて、体内の過剰な水分を排泄する効果があり、高血圧やむくみの予防に効果があります。

島ごぼう
沖縄名:島ごぼう・「クンボー」
見た目も形も大きさもてんでバラバラ。まるで、木の根っこのような島ごぼう
沖縄の御重にかかせない食材です。カリウム、マグネシウム、亜鉛、銅などミネラル成分も豊富に含まれています。琉球王国時代の「御膳本草」にも書かれており古くよりデトックス作用、浮腫、咽頭痛に効果があると言われています。食材として日本以外では食べられていないごぼう。
外国産植物の中で、日本で作物化された唯一の例とされている。

陸蓮根 アメリカネリ/オクラ
沖縄名:オクラ
丸オクラ(島オクラ):莢の断面が円形で、大きくなってもやわらかいのが特徴。味は変わらない。
赤オクラ:莢にアントシアニンを含む暗紫紅色の品種で、加熱すると緑色になる。比較的やわらかくて味が濃く、生食に向いている
スターオブデイビッド (ダビデの星):イスラエルで栽培される伝統品種で大きい。右の写真

島人参
沖縄名:チデークニ  「チ」は黄「デークニ」は大根
黄色が特徴の沖縄の在来種ですが、一時は東北地方から九州地方まで広く栽培されていたようです。普通のにんじんに比べて甘味がありやわらかく、香りが強いのも特長です。
カロテンが含まれており、沖縄では古くから滋養食として利用されてきました。カロテンを豊富に含み、ビタミンAへの変換により、視力の維持や免疫力の向上に寄与します。また、ビタミンCや鉄分も含まれており、総合的な栄養価の高さが魅力です。

島らっきょう
沖縄名:ラッチョウ 、 ダッチョー
沖縄県独自のラッキョウの品種。本土で栽培される一般のラッキョウに比べると、小型で香りが高く、独特の辛味の中にうまみがある。強い香りの元になっている「アリシン」は、体内でビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮、育毛作用などが期待できます・食物繊維がゴボウの約3~4倍で、腸内環境を整えて便秘解消につながる効果、血糖値の上昇を抑えコレステロール値を下げる効果があるといわれています。血液をサラサラにし、高血圧や動脈硬化を予防する「アデノシン」も含まれ、美容や健康に役立つ効果が満載です。

冬瓜
沖縄名:シブイ
沖縄料理の定番食材です。夏に収穫されますが冬まで保存できるという名の由来のとおり、貯蔵野菜としても重宝されています。96%が水分の低カロリー食材ですが、ビタミンCやカリウムが豊富です。沖縄では、のど等の調子を整えるため種子や果皮を乾燥させたものを煎じて服用します。また腎臓等のために果実を食べます。便秘にも煎じて服用します。
琉球王朝伝統の銘菓「冬瓜漬」というものがあり、とても手間暇かける砂糖菓子のため知る限りでは国際通りの「謝花きっぱん」さんでしか手に入らないお菓子もあります。

四角豆 シカクマメ
沖縄名:うりずん豆
シカクマメは、1980年代に沖縄での野菜不足を補う目的で、国際農林水産業研究センターによって研究・奨励されました。その歴史は比較的新しく、沖縄をはじめとする日本の南部地域で栽培が進められています。タンパク質、ビタミンA、C、豊富なビタミンKを含み、これらの栄養素は美肌効果や骨の健康維持に役立ちます。

ドラゴンフルーツの蕾
沖縄名:ドラゴンフルーツの蕾
開花前の青いつぼみを収穫して野菜として食します。オクラのようなネバネバ食感でくせのない味です。抗酸化物質、免疫システムを強化するビタミンC、消化管を調節する繊維、カリウム、カルシウム、鉄分が含まれます。
ラテンアメリカでは、自然薬としてドラゴンフルーツの花のつぼみをスライスして虫刺されにこすりつけ、かゆみや炎症を和らげるために鎮静ジェルとして利用されています。

モロッコインゲン・平インゲン
沖縄名:シュガグリーン
平たいさやいんげんのような見た目で、さやいんげんより甘みが強くシャキシャキとしています。「ビタミンK」「アスパラギン酸」「ミネラル」を豊富に含んでいます。暑くなり食欲不振や夏バテにも一役買ってくれるとても栄養価の高いお野菜で、骨を強化してくれるビタミンKを豊富に含んでいます。また、疲労回復に効果的な、アスパラギン酸も豊富に含んでいて、そのほかにも「リジン」などのアミノ酸や「カリウム」などのミネラルを含む万能お野菜です。

琉球よもぎ
沖縄名:ハママーチ
ハママーチはよもぎと同じキク科の植物ですが、見た目の形状は大きく違い、ローズマリーの葉を長く、柔らかくしたような出で立ちです。
よもぎのような強い苦味もなく、草原を思わせるようなとても爽やかな香りがします。またビタミンAが豊富なので、皮膚や鼻、喉の粘膜を保護し、感染症予防、免疫力を高める効果が期待できます。

宇宙芋(エアーポテト)
沖縄名:そらいも
宇宙芋は、ヤマノイモ科トコロ属に分類されるつる性の植物です。地中ではなく、空中に大きなムカゴを形成する特徴があり、そのサイズは5~10cmにもなります。形状が隕石のように見えることから「宇宙芋」と名付けられました。ポリフェノールやカリウムを豊富に含み、低カロリーながら食物繊維も豊富です。

きのこ類
沖縄名:しいたけ、えのき、ぶなしめじ、くろあわびたけ、ひらたけ、エリンギなど。
地のものはその新鮮さからおいしいと言われますが、沖縄のきのこのおいしさも抜群!身も味もしっかりしていて、収穫したばかりのきのこの香りの高さは驚くほどです。

水前寺菜/金時草(キンジソウ)/ふじ美草/伊達むらさき/ガラシャ菜など
沖縄名:ハンダマ
日本全国で栽培されているのに知らない人が多い地域特有野菜。名前も地域により違うのも特徴。βーカロテン、ビタミンC、鉄分が多く含まれています。葉の赤紫の色素は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンで、抗酸化作用が期待できます。また、ぬめり成分は粘液性タンパク質の混合物で、血糖値や血中コレステロールを下げるといわれています。

縞綱麻 モロヘイヤ
沖縄名:モロヘイヤ
β-カロテンはほうれん草の2倍!B2、C、E、K、カルシウム、銅といった、ビタミン類やミネラル類を多く含みます。古代エジプトの王様がモロヘイヤを食べて病が回復したことで、アラブ語で『王様が食べる野菜』という意味の「ムルーキーヤ」が由来だそうです。

芥子菜 カラシナ
沖縄名:シマナー
カロテンやビタミンC、カリウムなどの成分をたっぷりと含んでいるため、非常に栄養価が高いです。カルシウムは牛乳より多く葉酸はブロッコリーの1.5倍。消化器官で抗潰瘍機能を発揮するとされるビタミンU(S-メチルメチオニン)も豊富です。種は葉や茎のようにそのまま食べるというよりは、粉末にして和からしやマスタードの材料として使われるのが一般的です。葉を漬物にすると「チキナー」よ呼ばれます

菊芋 キクイモ
沖縄名:キクイモ
11~12月北部の道路沿いやお庭に黄色いキクのようなお花が風に揺れています。背丈は2m以上、一瞬ひまわりかな?と思うお花が菊芋です。
その名の通り菊に似た美しい花を咲かせ、栄養豊富な塊茎が私たちの健康を支えるスーパーフードです。菊芋には水溶性食物繊維の「イヌリン」が含まれ、カリウムが豊富のことから「天然のインスリン」とも呼ばれています。「イヌリン」は血糖値の上昇を抑えてくれる働きをしてくれます。また、カリウムはナトリウムの排出を促し、血圧の上昇を抑えることが期待されます。その他、ビタミンCや食物繊維も豊富に含まれており、健康維持に貢献します。

沖縄豆腐 おきなわとうふ
沖縄名:島豆腐・地釜豆腐
一般的な豆腐は煮てから豆乳とおからに分けて凝固しますが、伝統的な島豆腐は、すりつぶした大豆を絞って豆乳と生おからに分けてから、豆乳ににがり・水・塩を加えて煮込み、凝固させる生搾り製法で作られます。そのため大豆たんぱくが一般的な豆腐の1.5倍!天然の海水を使用して作られている島豆腐はミネラル分も豊富です。地釜(鉄釜)で煮込むため、豆腐からは独特な独特な香りがします。匂いに敏感な方は地釜製法と書かれていない島豆腐を試してみてください。
ほかに沖縄のスーパーではゆし豆腐(ビニール袋)に入っている凝固前のふわふわとした状態のものもあります。鰹出汁に入れて食べるのが主流です。内地では無い食べ方を楽しんでください。

摘果 てきか・てっか
大きくて味のよい果実を連年生産するために,果実などの一部を幼果のうちに間引くことをいいます。
季節により様々で、マンゴー・メロン・スイカ・とうもろこしなどがあります。

発酵マヨネーズ

国産の米麹と豆乳で作った植物性のマヨネーズ風調味料
卵は一切使わず、通常のマヨネーズの平均的なカロリーの約半分!
軽やかで優しい味わいです。

ベビーリーフ
ベビーリーフとは発芽30日以内に摘みとったものをいいます。生長するために必要な養分をたくさん含んでいるため育った野菜より栄養が多いのが特徴。沖縄の季節によって種類を変えながら無農薬で育てられています。

沖縄県産 米
温暖な気候を生かし二期作が行なわれるため、日本で一番早い新米が味わえるのも特徴的。5~7月に1回目の稲刈りを行ないます。その後、10~11月に2回目の稲刈りを行ないます。沖縄の「ひとめぼれ」は、6月に出荷が開始される「日本で一番早く新米が販売されるお米」でもあります。粒にツヤがあり、硬さは少し柔らかめ。粒自体が小さいですが、甘味を感じるお米です。

金川紅茶(カニガワコウチャ)
名護で60年以上続くお茶の生産、加工をする金川製茶(かにがわせいちゃ)。四代目の比嘉さんは、静岡に緑茶を学びに出て気づいた事が多かったそう。戻ってきてしばらく緑茶作りをしていたが、紅茶の可能性に魅せられ、紅茶作りに力を入れる。「頑張っているだけじゃ意味がない。まだまだ知らないことが多いです。」と研究熱心で真面目な性格が、奥深い紅茶の美味しさに繋がっている。香り高い紅茶にこだわり続ける比嘉さんから生み出された紅茶は、国産紅茶グランプリで3年続けて賞を獲得する快挙を成し遂げた。

伊江島の黒毛経産和牛「緋桜肉」
YAWNYARDから見て右斜め半島の奥にうっすら見える山が伊江島の山「タッチュー」です。世界でも珍しいオフスクレープ現象によって形づくられました。この現象を実際に見るのは世界でも伊江島しかないそうです。この伊江島では、年中青草が食べられる環境にあるため、昔から畜産が盛んでした。ミネラルの多い牧草を与え、ストレスのない環境での肥育が可能のため、優れたブランド和牛の素牛を多く送り出してきました。緋桜肉は牛の個性や体調、食べ方の癖を見極めた上で、徹底した管理のもと健康的にしっかりと餌を与え続けることで、経産牛の魅力である濃厚な旨味が凝縮した赤身の美味しさを引き出します。牛の成長を促すホルモン剤や抗生物質入りの飼料を、一切使用していません。牛を思い、食べる人を思うがこそのあたりまえです。

沖縄鮮魚
 沖縄の魚というと「マチ」と地元の方は言われます。マチ類とは、沖縄で使われている通称で、フエダイ科、ムツ科、ハチビキ科を言います。その時の鮮度の良い白身魚をミネラル豊富な沖縄の塩で旨味を凝縮させてから昆布締めにすることでほのかに昆布を感じていただける仕立てにしております。
透明な醤油で漬けにしてありますので、きれいな透明感のある白身の美麗さはそのまましっかりと芳醇な香りを纏った滋味深いお味に仕上げております。
 ほかに沖縄で最も多く漁獲されている海産物がマグロ類で、県内の漁獲生産量のおよそ半分を占めています。マグロは暖かい海が好きなので沖縄はたくさんのマグロが集まります。そのため、たくさんのマグロを沖縄の近くで獲ることができ、生鮮で水揚げできるため、そのほとんどが冷凍をしないで水揚げする「生鮮マグロ」です。
 この古宇利島はシラヒゲウニが甘くて有名で毎年7月漁が解禁されていましたが、乱獲が進み近年禁漁が続いています。養殖技術も向上しているそうで、今後食べれる日を待ち望んでます。

古宇利島のご紹介
人口約350人・世帯数約160世帯・面積3.17k㎡・周囲7.9km

古宇利島は古くから「恋の島」や「神の島」であるという伝承があります。チグヌ浜には始まりの洞窟があり『天帝が初めて人間の男女(姉弟)を地上(島のシラサ岬)に降ろしたロマンに満ちた島、別名を恋島(クイ島)とも呼ばれています。』この男女が沖縄の祖先という話で人類発祥の地と言われています。
他にも古宇利原遺跡や中原遺跡もあり、3000年前から人が住んでいた痕跡もあるので古くから住みやすい場所だったことを表しています。

2005年に隣の屋我地島との間に全長1,960mの古宇利大橋が開通し、沖縄本島から車で行ける離島となりました。
日本で無料で渡れる橋の中で2番目に長く、(1番2015年宮古島の伊良部大橋3540m)橋の長さは日本で12番目、世界では99番目の長さになります。(2022年表)


島内には昔ながらの古民家やさとうきび畑があり、沖縄の原風景が今も色濃く残っています。そのため街灯なども少なく晴れた日は星空が綺麗に見えます。海側は左が南、右が西を向いています。
夏の天の川(ティンガーラ)は、東から上って南に移動します。白くモヤモヤしているのが天の川です。
秋は一番星が少ない時期。上を見上げると都会では見えにくい秋の四辺形(少し歪んでます)が見えます。近くにはアンドロメダ銀河も見えるかも。
冬はシリウス、プロキオン、ベテルギウスの冬の大三角と、沖縄で見れるカノープス
南十字星の一部も見えることもあります。
春は北斗七星の柄のカーブに沿って、視線を東〜南へ オレンジのアルクトゥルスと青白いスピカで春の大曲線。デネボラを結んで春の大三角。

古宇利島でもホタルが見えることもあります。
沖縄のホタルの幼虫は、陸にいるため、川でなくても飛んでいます。湿っているところ、畑、雑木林などで見ることができます。
クロイワボタル (4月下旬から5月中旬)黄色く点滅
オキナワスジボタル (5~6月、9~10月)青緑色に線を引くように発光

沖縄のホタルは成虫の光が弱く、幼虫の方が発光が強い種類もいます。
地面、落ち葉の上などが光っている場合はオキナワマドボタルの幼虫
ヤエヤママドボタル(県内外来種)の幼虫などもいます。

ほかに日本の蝶の中で最大級のオオゴマダラを見ることができる可能性があります。
オオゴマダラの幼虫は食草として「ホウライカガミ」という毒のある葉だけを食べます。 蝶になっても、この毒は体内に残っているので、鳥は好んで食べないのだそうです。そのためとても優雅にふわりふわりと飛んでいます。

冬になりますとくじらの季節です。
シベリア海域に生息しているザトウクジラは、12月ごろから4月上旬に、出産と子育てのために沖縄のあたたかい海にやってきます。運が良ければここからもみれるかも。いろんなところからホエールウォッチングの船が出ております。